う~む…トータル・リコール2012年09月01日 09時55分45秒

トータルリコール01

 できることなら1ヶ月に1本は劇場で映画鑑賞を、しかも今の自身にとってのゴールデン・タイムと言うべき日曜日のレイトショーで、と思っている。レイトショーは3D作品以外なら1200円均一でお得ではあるが、だからと言って映画評論を専門の職業にしているならまだしも、あくまでも気分転換目的で鑑賞する以上、なんでもいいからとにかく見よう…という余裕など到底ないから、やはり見てみたい映画は吟味しているつもりである。


 さて、今回の「トータル・リコール」は以前、アーノルド・シュワルツェネッガー主演の作品を見たことがあった。脳に未知の異なる体験を記憶させることで日常の不満を払拭することを商売としている会社がリコール社という設定で、アーノルド・シュワルツネッガーが火星基地での体験記憶を植えつけてもらうためにリコール社を訪れ、マシン・トラブルか何かで、擬似体験が現実とすり替わってしまう展開だったと記憶している。なかなか面白い映画で、今回またそのリメイク版が公開されることを知り、実は一体何故?と思った。

 リメイク版は特に珍しいことではないが、普通に考えれば、前作に何らかの不足や不満があれば、修正を加えてリメイク作品を…と考えるが、その点からすると以前のアーノルド・シュワルツェネッガーの「トータル・リコール」で一体何が不満だったのだろうか?と思ったのである。

トータルリコール02

実際に鑑賞してみた率直な感想は、今回の「トータル・リコール」は以前の作品の焼き直しではなく、同名の作品ではあるが、まったく別の作品として捉えるべきだと思った。確かに前作でのシーンを踏襲した場面もあることはあるが、全体としてはまったく別作品として認識すべきと思う。前作のリメイク版という先入観を持って見ると、人にもよるが、もしかしたら前作と比較し、ちょっと違うのでは?と思ってしまいかねないからだ。実は筆者がその口だった。あくまでも以前のトータル・リコールを、当時より格段に進歩した映画技術でリメイクしたものだろう…と勝手に想像していた。

 とにかく印象としては、最初から何かバタバタと落ち着かない展開で、現実と記憶の世界との入り乱れというストーリーゆえにありがちな、少々見る側も訳がわからなくなる部分もあり、結局そのまま一息つく間もなく終わったという感じであった。決して退屈な映画ではないが、あ~、面白かった!と絶賛できるとは言い難い可もなく不可もなく…という映画だったように思う。ただし、前作を見ていない方にはまた違った感想があるのではないかと思う。前作の「記憶」が残っていたがための感想である。ちなみにターミネーターのような主人公の元妻の強靭ぶりがやたら印象的でもあった。

トータルリコール03

プロメテウスはエイリアンとは思わなんだ2012年09月03日 10時04分56秒

プロメテウス01

 劇場に映画を鑑賞に行くと必ずPRしていて、前評判も上々で正式公開に先立って土・日限定で1回だけ先行上映等も行っていたから見る前から大いに期待していた。内容も「人類の起源」を追求する壮大なものらしいし、ジャンル的にも筆者の好きなSFに属するようである。

 8月24日公開ということで、その2日後の26日のレイトショーでワクワクしながら見に行った。が、その割には上映劇場が定員100名足らずの小さい場所に指定されている。ははぁ、3Dではないから仕方なののかもしれないな、と思った。30分違いくらいで3D版も上映されており、そちらは収容人員も多い劇場だから、やはり多くの人は話題の超大作を3Dで鑑賞するのだろう、と思った。

 筆者が鑑賞した100名足らずの劇場は日曜日のレイトショーとしては決して多いとは言えないが、そこそこの観客も来ている。やはりみんな前評判に期待して来たのだろうと思った。
そしていよいよ上映開始。しょっぱなから何やら白い肌の異星人らしきマッチョの男が何かわけのわからないものを飲んだ途端、体の内部から反応を起こし、皮膚から破けるようして海に転落するという少々エグいスタートである。しかし人類の起源を究明する映画ゆえ、まぁ出だしとしてはそれを彷彿させるのかもしれない、と思っていた。

 そしてストーリーは展開される。男女の研究者が洞窟に描かれた壁画を発見し、そこから人類の起源を究明するための旅が始まる。プロメテウスは宇宙船の名前である。某企業が提供した宇宙船という設定で、乗り込んだ乗員もすべてその企業から雇われたという設定である。

 ところが話が進んでいくうちに少々筆者がイメージしていた方向とはズレてきた。あれ~?何かちょっと違うかな~…何となくそんな風に思えてきた。筆者としては例えるなら「2001年宇宙の旅」的な映画だろうと推測していたのだが、どうやらエイリアン的な展開である。エグい場面も結構出てくる。体内から化物が出てくるシーンや入り込んでしまうシーンなどはまさにエイリアンである。
最後もその舞台となった惑星に生存していた唯一の白い肌のマッチョ男からエイリアンのような化物が出てくるシーンで終わる。

プロメテウス02

 大体エンドロールがすべて終わり、劇場内が明るくなってから観客が席を立つということはあまりなく、みんな適当なところで退場するものだが、この日に限っては気のせいか鑑賞していたほとんどの人がエンドロールが流れはじめるとほぼ同時にそそくさと退席した。その様子も何かみなさん不快感をあらわにしてという風に感じられた。かくいう筆者も、とりあえずエンドロール終了までは着席していたものの、見終わって劇場をあとにする時は何とも後味の悪い感情しか残らなかった。

 前評判は一体何だったのか?と思った。「人類の起源」って、一体何が起源なのだろうか?エイリアン系の映画が好きな人には楽しめる映画なのかもしれないが、筆者のようにもっと壮大に「人類の起源」究明に迫る内容を期待していた観衆にはそれこそエグいシーンを含め、不快感のみが残ってしまったのではないかと思える。そして、思い出してみると、いろいろな部分であれはいったいどういう意味なのか?説明がまったく足りないのでは?…などとツッコミを入れたくなるシーンが多々あったことに気づく。

 3Dで見るときっと綺麗だろうな、と思えるシーンもごくわずかだがあったが、結果的には2Dでよかったと思わざるを得ない。エグいシーンを3Dで見たところで逆に不快になるのみである。前述したが、エイリアン系の映画が好きな人にはいいのかもしれないが、そうでない人にとってはどうなのだろうか?と思える。少なくともPRでうたっていた「人類の起源」などとはまったく無縁で、これは前評判にやられた!としか思えなかった。つい口直しをしたくなる映画だった。

プロメテウス03