面白い!おすすめ!猿の惑星ジェネシス2011年10月10日 09時39分24秒

 先般、映画を見に行った際にその予告編で見てから、これは是非見てみたい…と目をつけていた映画である。映画好きな方なら「猿の惑星」と言えば、第1作にあのチャールストン・ヘストンが主演した映画を思い出すだろう。

 筆者も年代的にはその年代ゆえ、この予告編を見た時、かつての「猿の惑星」とはまったく質の異なる映画なのだろうことは想像できたが、今回の「猿の惑星ジェネシス」はまさに「猿の惑星」でありつつ、まったく以前のシリーズとは異なる作品だと言えるかと思う。
猿の惑星ジェネシス1
 主人公の製薬研究所に勤務する青年がアルツハイマー病に効果的な新薬の開発に成功し、それをチンパンジーに投与するのだが、そのチンパンジーが子どもを宿したまま研究所で暴れたために射殺されてしまう。そのDNAを受け継いだ子どものチンパンジー「シーザー」が高度の知能を持ったチンパンジーとして成長するのだが、この映画の幅広い点は、単にSF的な内容などではなく、アルツハイマー病という現代医学ではお手上げ状態となっている病気に対しての画期的な新薬開発と、主人公の青年にアルツハイマー病を患っている父親がいて、新薬の研究開発はイコール自身の父親をも助けたいという設定ということである。

 一端は回復した父親だが、時間とともに新薬に対する抗体ができ、より強力な作用を持った新薬を開発するが、それはチンパンジーにとっては驚異的な脳の発達を促すが、人間には悪影響を及ぼす結果となる。予告編での「進化は彼らを選んだ」という宣伝コピーはこのことを指した非常にツボにはまったものである。

 高度な知能を要し、たくさんのチンパンジーやゴリラやオランウータンたちのボス的存在となったシーザーは、飼い主だった青年に別れを告げて本来の自分の仲間との道を選択するのだが、かつての「猿の惑星」とはこうした展開や結末も、その性質がまったく異なることの点である。

猿の惑星ジェネシス3

 以前の「猿の惑星」は宇宙飛行士のチャールストン・ヘストンが不時着した惑星が猿の支配する惑星で、その追っ手からようやく逃げて、辿り着いた場所は過去の遺物が葬られている「禁断の区域」で、破壊された自由の女神像を目にし、不時着した場所が、じつは未来の地球そのものだったという衝撃的シーンで続編に続いていくものだった。

 今回の「猿の惑星ジェネシス」が、果たして続編があるのか、あるとしたらどのような展開になるのか、そのあたりはわからないが、映像技術的には当然ながらリアル感があり、大いに楽しめる作品ではないかと思う。

 以前の「猿の惑星」をご存知ない若い方は、今回の「猿の惑星ジェネシス」をご覧になったら、是非過去の「猿の惑星」もレンタルDVDででも鑑賞してみるといいかと思う。同じタイトルを冠した映画ではあるが、これはどちらがどう、と比較対照すべきものではないと思える。なぜなら、まったく切り口が異なる作品ゆえ、まったく違う映画として捉えるべきだと思うからである。「猿の惑星ジェネシス」は筆者としては必見のおすすめの1本である。
猿の惑星ジェネシス2