結構クール!な映画「ザ・ウォーカー」2010年07月11日 18時08分25秒

ザ・ウォーカー1

 正直なところ、最初はまったく見る気はなかった。劇場で予告編を見るような機会もなかったこともあり、タイトルから映画の内容もまったくわからず、チラッと見かけたポスターなどもどちらかというと戦争モノのような感じだったし、やたらバイオレンス的な感じを受けたから、これは明らかに筆者のジャンル外と思えたのである。

 ところが、そのポスターをよく見て、書かれている文章を読んでみて少々気持ちが変わった。何でも1冊の本を運ぶ男が主人公で、時代設定は壊滅的な戦争後という近未来のようである。ウォーカーはその名の通り、歩く人なのだが、その歩く人が主人公のデンゼル・ワシントンで、その1冊の本は非常に貴重なものであり、人類の未来を握るカギとも言うべきもので、その本を狙っている1人の男が存在するという設定なのである。

ザ・ウォーカー2

 これは、もしかしたら結構面白いかも…と思えてきた。そこで、たまたま劇場のサービスデーで誰でも1000円で鑑賞できる日を見計らって見た。

 結論から言うと、結構クールな映画であった。面白かった。主人公が運ぶ貴重な1冊の本は聖書である。そして、壊滅し荒廃した世界に唯一1冊しか残らない聖書を手に入れようとする悪漢がいる。聖書を手に入れ、その言葉さえあれば世界を支配できると悪漢は考えていたのである。

 主人公デンゼル・ワシントンはとてつもなく強い。様々な武器を駆使し、強力な格闘術で難敵をバタバタと退治していく。何かの力に守られているかのごとく、強い。有りがちであるが、若い女性が登場する。ひたすら西に向かって歩くウォーカーのお伴をしたいと申し出る。ウォーカーがいくら断ってもついてきてしまう。そして、よくあるパターンではあるが、足手まといとなって主人公は何度も危機に直面する。そして、ついにはウォーカーのライフワークとも言うべき本を悪漢に奪われ、足を銃弾で撃たれ負傷までしてしまう。

ザ・ウォーカー3

 それでもウォーカーは西に向かい、若い女性とともに、目的の地に到着する。一方、念願の世界で唯一残った聖書を手にした悪漢はようやくのことでカギのかかったその貴重な聖書を開くことに成功する。ページをめくってみると、それは点字で記された聖書だったのである。

 一方、目的の地に到着したデンゼル・ワシントンは現物の聖書はなくても、すでにその一字一句全てを頭に記憶していた。だから、口頭でその一字一句を読んで、それをその目的の地(アルカトラズ)で書物を印刷している男に書き取らせることによって、文字としての聖書を復刻させるのである。自らの使命を全うして息を引き取ったウォーカーに代わって、無理やり同伴した若い女性は、第二代ウォーカーとして勇ましく自らの故郷へ戻るべく出発するのである。

ザ・ウォーカー4

 ネタばれになってしまったが、結構イケてる映画である。クールである。デンゼル・ワシントンの静と動は凄まじい。唯一の貴重な書物というのが、聖書であるというのは、ある程度のタイミングで推測できたが、それが点字であるとはなかなかの展開である。

 確かにバイオレンス的なシーンは結構多い。全体として色調もセピア調で、けっしてきれいな映像ではない。壊滅後の荒廃した世界が舞台なのだから当然といえば当然ではあるが、そうしたセピア調の映像も何となくクールである。結構おすすめできる一作ではないかと思う。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://tomodachi.asablo.jp/blog/2010/07/11/5212426/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。

_ 映画を観るなら - 2010年12月19日 10時05分00秒

未来の荒廃した世界での1冊の本を巡る争いなんだけど、この本が何かってのは、映画を観る前からなんとなく分かってる人も多いのでは。アメリカにとって、世界で一番重要な本(書物)といえばやっぱりコレしかないですね。もう分かってたよって思っちゃうけど、それが映..