マイケル・ジャクソン キング・オブ・ポップの素顔2010年06月27日 09時46分11秒

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 いつだったか、電車に乗っているとき、車内吊り広告で、おやっ?とおもうポスターを見かけた。「マイケル・ジャクソン キング・オブ・ポップの素顔」6月25日公開!…とかいうものだった。はてっ?いったい何だ?と思った。そういえば、昨年の6月25日、突然この世を去ったマイケル・ジャクソン。早いもので、それからもう1年が経過した。その命日にあわせて何か公開されても不思議ではないが、一体何だろうか?と意味不明であった。

 マイケル・ジャクソンの死後は、何やらいろいろなDVDも発売されたし、その手の類だろうか?しかし、わざわざ映画館で上映されるようなものがあるのだろうか?半信半疑でいたが、公開間近となったある日の新聞広告で、改めてそうした映画が封切りされることを知った。

 しかも2週間の限定とのことである。なんだ?またか?昨年緊急上映された「THIS IS IT」も当初、2週間限定とかで、筆者は前売り券を購入し鑑賞し、あまりの素晴らしさに慌てて期間内にもう一度見に行った記憶がある。すると、大ヒットにつき上映期間延長…となり、結果的には結構なロングランとなり、筆者はトータル17回も鑑賞する結果となった。
そして、その後は間髪入れずDVD、ブルーレイの発売…と、まさに世紀のスーパースター、マイケル・ジャクソンの死後もたっぷり稼ごう…というどこの誰が儲けているのか知らないが、まんまとその術中にはまったのであった。

 それが、今度は1周忌のタイミングで、未だまったく衰えることのないマイケル・ジャクソンの人気にあやかって、別の映画の上映である。しかも、筆者の行く映画館では「THIS IS IT」まで再上映である。一体何なんだ?…と思いつつ、やはり隠れマイケル・ファンとしては新しい映画であれば見ないわけには行かない。…と、いうわけで封切り翌日の6月26日に妻と見に行ってきた。

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 まず、結論からすると、これは「THIS IS IT」とはまったく質の異なる映画である。ステージ風景や楽曲などは一切流れないし、そんなシーンもない。あくまでも日常的というか、どこかを訪問したり招待されたりした際のドキュメンタリー映画である。ただ、ふれ込みとして、マイケル・ジャクソンが自身の生の姿を知ってもらうために、初めてピンマイクをつけて、普段の状況を撮影することを許可した「素顔」とのことであった。確かにピンマイクをつけ、移動中の車の中の会話や、訪問先での雑談など、今まであまり公開されたことのないシーンはあっただろう。

 この映画は、完全にマイケル・ジャクソンファン向けの映画である。「THIS IS IT」のイメージを持って見に行ったら失望するだろう。死後、大量に出回ったDVDの多くは、この映画同様に、いろいろな訪問先のシーンやインタビューや関係者のコメントなどで構成されているようで、レビューを読んでもいまいち、評判はよろしくないDVDが多いように見受けられるが、この映画もマイケル・ジャクソンのステージでのパフォーマンスなどを期待して見に行ったらがっかりする。

 しかし、マイケルファンにとっては、それなりに見る価値はある映画ではないだろうか。まったく普通の男としてのマイケル・ジャクソンが見られる。ただ、多少偏見かもしれないが、シーンによっては、何やらマイケルの人気を「利用」しているようにしか見えないことも多々あった。

 生まれ故郷の市に凱旋した際のシーンや、卒業したわけでもないハイスクールの特別名誉卒業生(?)なども、何か取ってつけたようなもので、結局はマイケル・ジャクソンの寄附や知名度にあやかってのことのようにしか見えなかった。もちろん、その途中途中の生の会話などは、決してそのようなことはないのだが、訪問先によっては、どうしてもそのような偏見がちらちらしかねないシーンも感じた。

 ただ、「素顔」という意味では、確かにそうかもしれない。書籍などでも、そうした世間一般に流布されていた「変人マイケル」に反論を唱えるものは何度か読んだが、この映画はもちろんマイケル擁護の立場で一貫しているからファンにとってはまぁ満足なのではないだろうか。

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 そして、「THIS IS IT」でのマイケル・ジャクソンのイメージを持って、この映画を見ると、マイケルの体型がとてもガッシリしているのに驚く。それは裏を返せば、「THIS IS IT」のリハーサル時のマイケルが、いかにやせ細ってしまったかを再認識させる結果になるのだが、そのギャップは凄まじい。

 どうなるか、定かではないが、この映画に関しては2週間限定で十分ではないだろうか?あくまでもマイケル・ファンのための映画であり、上映延長してまでというものではないと思える。ただ、公開側としては、1周忌に当て込んだ思惑と同時に、アンチ・マイケルに対する弁明的な意図もあるのかもしれないが、そんな弁明など、もう今となってはどうでもいいことであり、死後1年経過してもなお一向に衰えるどころか、新たなファンを獲得したマイケル・ジャクソンにもう素顔がどうの…と公開したところで、それがどうなるのか?と思える。

 いかにも命日に当て込んだ商業ベースでしかないのではないか?と思える。もちろん、マイケル・ファンにとってはその意図がどうであれ、貴重な映像が見られることは願ってもないことではあるのだが。

 それにしても、改めてマイケル・ジャクソンの偉大さを実感する。そして、つくづく思うことは、マイケル・ジャクソンは、ステージに上がって曲が始まると、完全にスイッチオンとなるのだが、それ以外は非常に物静かなシャイな普通の人間であることである。今回の「キング・オブ・ポップの素顔」はそうしたステージではないマイケルの状態を知る上では、興味深いかもしれない。ここで、ちょっとダンスでも披露したら、すごいことになるだろうな、と思えるいくつかのシーンがあるが、決してマイケルは踊らないし、歌わない。スイッチオフの状態を貫き通している。
しかし、ひとたびスイッチオンとなると、まったく別人の世紀のエンターティナーがそこにはいる。そのギャップは凄まじいものである。「THIS IS IT」でも、歌っている時のマイケルと、スタッフに話しかけるマイケルとでは、まったく別人という印象だったが、今回の映画ではステージシーンなどないから、余計ステージで激しく踊り、歌うマイケル・ジャクソンとのギャップは大きい。

 この映画については、興味のある方は是非…という程度にとどめることにしたい。くれぐれも「THIS IS IT」を見て、その余韻を持って見るべきではないだろう。
まぁ、それにしても6月25日の命日を前にラジオ等でも、やたらマイケル特集が放送されていたし、筆者は時間の都合で見られなかったがTVでも特別番組が放映された。何とも、死んでも、というより死してかつての汚名を完全に払拭し、逆に新たなファンを掘り起こしたマイケル・ジャクソンは、やはり比類なきスーパースターというべきだろう。

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