カールじいさんの空飛ぶ家3D2010年01月01日 07時33分34秒

カールじいさん1

 「カールじいさんの空飛ぶ家」を観た。映画館では上映前から、話題の3Dバージョンもあることから、デモムービもずいぶん流していたし、宣伝もずいぶん見かけたことがあった。しかし、イメージとして、やはりディズニーは子どものもの…という妙な先入観もあり、特に内容を調べてみようとか、レビューなども読んでみよう…ということもなかった。

 ところが先日、ジェームズ・キャメロン監督の「アバター」を3Dで鑑賞し、3Dの驚異的映像に驚き、そういえば「カールじいさんの空飛ぶ家」も3Dバージョンで上映されていたよな…と気に止めるようになった。「アバター」は完全な実写で、3D映像というものを体験した以上、今度はいわゆるアニメーション3Dというのも観てみてもいいかも…と思ったのだ。

 たまたま筆者がよく行く映画館で、朝9時15分からの回があり、しかもモーニング上映に該当するとのことで、通常大人1,800円が1,200円で見られるサービスである。ただし、3D料金が別途300円かかるが、先般の「アバター」鑑賞で、クリップ式の3D用メガネももっていることだし、1,500円ならいいかな、と年末年始休みでもあり、見てみることにした。

 9時15分上映にも関わらず、そこそこ観客は入っていたが、ほとんどは家族連れである。筆者の観たのは日本語吹替え版の3Dだったのだが、これは字幕3D版の上映をやっていなかったためである。

 まず観客層が、「THIS IS IT」や「2012」や「アバター」などと決定的に異なり、子どもが多いこと。これは当然のことであり、子どもが多いと何やら騒がしいだろうな?と多少の覚悟はしていたが、気になるほどのことはまったくなく、みなさん静かに鑑賞していたのは少々意外ですらあった。

カールじいさん3

 お話は、カールじいさんが子どもの頃に知り合ったエリーと結婚し、幸せな生活を送るが、エリーに先立たれてしまう。1人ぼっちになったカールじいさんは、かつてエリーと夢見ていた「伝説の滝」パラダイス・フォールに家を置きたいと思い立ち、家ごと気球にして旅立つのだ。

 エリーとの出会いから、エリーが死んでしまい、カールじいさんが一人ぼっちとなり行動を起こすまでの10分程度だろうか、ほとんど音声がない、まるで絵本でいうなら字のない絵本のごとくである。しかし、それが何とも音声不要で十分にわかりすぎるくらいわかる切なさや感情を際立たせる。
 そして、冒険に旅立ってからのカールじいさんは、まさに鉄人じいさんである。ハラハラドキドキのさまざまなシーンが高度な3D映像技術によって素晴らしく描かれている。

 この作品も「アバター」同様に、2D版を観たわけではないので、その相違がどの程度のものなのか、説明できないが、先の「アバター」、そして今回の「カールじいさんの空飛ぶ家」の3D版を観て、その必然性というか、それだけが「売り」では決してない作品だったことを断言できる。

 とかく特殊技術を用いた作品というのは、その技術のみが前面に押し出され、肝心の内容は二の次に置かれることも少なくない。技術の品評会ならそれでもいいだろうが、根本的に映画作品である以上、まずはその映画としてのクォリティが」最も重要であるべきである。3Dという特殊技術がなければ、到底見られたものじゃない、内容のない作品であっては、それこそ本末転倒であり、映画として上映すべきではないだろう。

 ところが、「アバター」然り、「カールじいさんの空飛ぶ家」然り…通常版で十分に堪能でき、素晴らしい作品である。それをさらにプラスした技術が3Dである。こういう作品は、まさしく3D上映する価値がある作品である。

 今回、この「カールじいさんの空飛ぶ家」を観るにあたって、ちょっと確認してみたいことがあった。それは、映画内容から、当然子どもが多いだろうから、そうした子どもたちが、どのような反応をするものか、観察してみたいと思っていたのである。つまり、3D映像という最新の映画を観て、驚きの声が挙がるのを予想していたのである。ところが、そんな予想はあっさりと覆された。

カールじいさん2

 筆者は今回、一番後ろの席の真ん中で鑑賞したのだが、前の席に5~6人の家族連れ、横にお父さんと2人で来ている子どもがいた。もちろん映画館という場所柄、親からも事前に静かにしているように言われていたかもしれないが、それでも3D映像が始まれば、「うわ~」「すごい!」などの驚嘆の声がちょっとは聞こえてくるのではないか?と期待していたのである。

 ところが、何のことはない。まったく当たり前のように静かに鑑賞していた。「アバター」で初めて高度な3D映画を鑑賞したとき、いずれはこうした3D映像の映画がスタンダードになる時代が来るのだろうか?などと思ったが、今の子どもにとって、そうした特殊な映像は、すでに見慣れているものなのか?と思った。

 筆者が子どもの頃にこのような3Dを見たら、それこそモノクロ映画がカラー映画となった時のように驚嘆し、それなりのリアクションを起こすだろうが、今の子どもは小さい頃からゲームなどを通じて、高度な映像表現などに接しているから、3D映画といっても、別段特別なものではないのかもしれない。

 それはともかく、子どもたちはこの映画を観て、どう思っただろうか?何を感じただろうか?主人公がじいさん…という高齢であり、予告編などで使われていた「いくつになっても、旅に出る理由がある」…というセールスコピーも筆者のようなオヤジ年代には何か心に響くものがあるのだが、今の子どもにはまだピンと来ないものだろう。

 そう考えると、この「カールじいさんの空飛ぶ家」は、確かにディズニー映画であり、アニメであり、イメージ的にはお子様向け映画かもしれないが、むしろ我々オヤジ世代が率先して観るべき映画ではないだろうか?と思える。もちろん、子どもや若い人にも存分に楽しめる素晴らしい内容の映画なのだが、「じいさんだって、飛べるんです」のコピーでも表現されているように、年をとってもまだまだ頑張るぞ!の気構えが十分ではないか!

カールじいさん4

 確かに前述した通り、カールじいさんはエリーに先立たれて、失望のどん底に沈み、家の立ち退きを迫られたり、老人ホームからの迎えが来ても、頑なに拒否し続ける元気は見せるが、本領発揮でバイタリティに活動するのは冒険に出てからである。まさしくスーパーじいさんとなるのである。

 漠然と宣伝に接していたときと、実際に見終わってからのイメージはまったく違った。決して「たかがアニメ作品」などというものはなかったのだが、それでもやはりわざわざ映画館で見るべきものでも、ましてや3Dで300円余分に払ってまでして観るものでもあるまい…そんなふうに思っていたが、間違っていた。

 観てよかった。3Dとしての映像も「アバター」とはまったく異質のものだが、素晴らしいし、ストーリーも何度も記すが、決して子ども向けなどではない。むしろ大人向けかもしれない。ふと絵本「つみきのいえ」を思い出した。

 最後に補足的になるが、この映画に先立って、同時上映ということで、「晴れときどきくもり」という短編アニメも上映される。これがまた、何とも短編ながらクォリティの高いほのぼの作品である。こんな「3D付録」がついた3D映画なら、まさにお得な作品である。

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