3D映画「アバター」2009年12月29日 08時45分21秒

アバターポスター

 11月にマイケル・ジャクソンの映画「THIS IS IT」を観に行くようになってから、やたらと宣伝は見ていた。「タイタニック」でおなじみのジェームズ・キャメロン監督の最新作映画「アバター」。しかし、PRムービーを観ても特に絶対に観たい…という感じはなかった。

 映画のカテゴリーとしては好きなジャンルに属する作品なのだが、何となくあの青っぽい顔のナヴィ族の容貌が、いかにもメイクしています…というように見えて、それだけでなぜか拒絶反応があったのだ。特殊メイクにしては非常に中途半端に思えたし、漠然と大したことない映画…とイメージを固定してしまっていたのである。

 マイケル・ジャクソンの「THIS IS IT」は現時点で3つの劇場でトータル9回も観に行っているのだが、そのほとんどのPRムービーでこの「アバター」を観ていたから、何かまたか…というというマイナスイメージも逆に強くなってしまっていたのかもしれない。おまけに3Dヴァージョンもあるとのこと。3D?どうせ、あの赤と青のセロファンを左右に貼りつけた紙のフレームでできたメガネみたいなのをつけて観るんでしょ?何かなぁ…、とますます拒否反応が強かった。

 ところが、ネットの映画館サイトで漠然と上映作品を検索しているとき、この「アバター」のプレゼント企画があり、特に当たってほしいわけでもないが、ネットでの応募なら簡単だから…と、じゃあ応募だけしておこうか、などと思いそのプレゼントページにアクセスした。

 と、そこには「アバター」の映画レビューがいくつか紹介されており、何気なく読んでみた。どうせ、こうした欄に紹介されているレビューゆえ、批判的な内容があるはずもなし、いかにこの映画が面白いかをアピールしているレビューばかりだろうと思った。

 それでも読んでみて、特にインパクトが強かったのが、3D映像の素晴らしさについて記されているレビューで、その衝撃はモノクロ映画がカラー映画に変わったときに匹敵するもの、とのこと。えっ?そんなに凄いの?…ちょっと気持ちが動かされた。

 そしてその翌日だったか、車のラジオの某番組内の映画紹介で、この「アバター」が取り上げられていた。聞いていると、ラジオ番組のパーソナリティがやはり3D映像の素晴らしさを語っていた。話の展開はまぁよくあるパターンかもしれないが、3D映像は画期的とのこと。映画自体は3時間弱と長編となっているのも、3Dを十分に意識して、それゆえに本来ならこのようなシーンはなくても…と思われるような場面でも3D映像だからこそ、あえて盛り込んでおり、それがために上映時間も長くなっている面もある…とのこと。

 レビューを読んで、ラジオで聞いて、だんだんと気持ちが動かされた。3D映画なるものを観てみるのも面白いかもしれない。どうせ、な~んだ、こんなものか!と思うかもしれないが、何にしても観てみないことには話にならない…そう思ったのである。

そして観てみた。この映画のセールスコピーで「観るのではない。そこにいるのだ」というインパクトの強いものがあるが、まさに!その通りだった。驚嘆した。凄い!

 映画館で映画を観ている人なら、ご存知の通り本編映画が始まる前にPRとして、これから上映される映画の紹介などがある。このPRがどの映画もほとんど共通で、非情に巧みでうまく作られている。つい、観てみようか?と思わせるような、シーンを抽出して見せるものだ、と毎度のことながら感心するのだが、この「アバター」3Dの本編前にもやはりPRムービーが紹介されたのだが、画面に突然「3Dメガネをおかけください」という注意がスクリーンに表示された。おもむろにそのメガネを着用し、観ていると…。

 「おお~!す、凄い!」と、映画館内ゆえ、声を出すことなど出来ないが、思わずぶったまげた!その映画は本編「アバター」ではなく、ディズニーの映画だったのだが、それですでに驚いてしまった。なに?3Dってこんなに凄くなってるの?あのかつて子どもの頃に体験した、赤と青のセロファンが貼られた紙製のメガネをかけて、通常に見ると、赤と青がピントがずれたような、そんなものではないではないか!

 そして本編が始まる。主人公の男、ジェイクは車椅子の生活をしているが、死んでしまった兄に代わって惑星パンドラに住むナヴィ族にアバターを使って潜入する任務につく。映画「エイリアン」でおなじみのシガニー・ウィーバーも植物学者として同様にアバターを使って、ナヴィ族に入り込んでいる。ジェイクは当初の任務であるナヴィ族に入り込んで、仲間として信頼を得たら、いずれはナヴィ族が崇拝する巨大な木の下にあるとされる高価な鉱石を採掘するために、ナヴィ族を一掃することだったのだが、ナヴィ族に接しているうちに逆に彼らを守るために立ち上がる。

アバター0

 そして、最新兵器を駆使してナヴィ族を一掃しようと目論む人類と壮絶な戦いをし、これを駆逐する。アバターとは、もともと自身の肉体からその精神を引き離し、別に作られた肉体にすべての意識を移行して活動するから、本来の肉体が目覚めて活動している間は、アバターとしての肉体はもぬけの殻となるわけである。最後は本来のジェイクの瀕死の肉体と、そのアバターが聖なる木の下で、大勢のナヴィ族に見守られ、アバターとしてのジェイクの目がかっと開かれるシーンで終わる。

 話の展開としては、ラジオ番組で聴いていた通り、意外な展開や結末があるわけでもない、オーソドックスな流れであることは確かである。しかし、ストーリーそのものも決して陳腐などではなく、非常にしっかりとした展開で、面白い。3D映像だけが売りの映画などでは決してない。だから、3Dではなく、ノーマルな2D映像でも十分にこの「アバター」は楽しめる映画である。

 しかし、せっかく3Dがあるのだから、ここは是非3D「アバター」をご覧いただきたいとお勧めする。入場料は通常版にプラス300円(劇場によって異なるかもしれないが)である。また3D映画を鑑賞するためのメガネ…これももちろん筆者の子どもの頃にあった赤と青のセロファンが貼られた紙製などではなく、ちゃんとフレームのついた専用メガネである…が無料でもらえる。

 ただし、筆者のように日常的にメガネをかけている場合には、そのメガネの上から3D専用のフレーム付メガネをかけられないゆえ、クリップ式でレンズの上に3D専用のフィルターをかけるものが用意されているが、こちらは有料で300円プラスとなる。

 それにしても、確かにレビューにあった通り、モノクロからカラーに変わった衝撃同様に、映画もここまできたのか!と思える素晴らしい映像だった。幻想的な風景、惑星パンドラの様子…2Dでももちろん素晴らしい映像なのだろうが、3Dとなるとその効果は数倍になる。

 PRによると、監督のジェームズ・キャメロンは、この「アバター」の構想をかなり以前から持っていたが、当時はまだ映像化するのは不可能…という理由で自身で封印し、「今の技術を持ってすれば実現できる」というタイミングになって、しまい込んでいた脚本を読み返してみたら、決して古くない、いける…と判断し、制作したとのことである。10数年前からすでに、このような映像イメージを持っていたこと自体も、さすがに名監督、巨匠といわれる所以ではあるが、それが3D版になると、ますます驚異的な映像の世界となった。

 見終わったあと、これからの映画はいずれオール3Dとなってしまうのだろうか?…などとふと思いもしたが、考えてみれば、日常的に我々が目にしている世界は3Dである。遠近感があり、奥行きがある。それがスクリーンでも同様に表現され、まさに「観るのではない!そこにいるのだ!」の名セールスコピーのごとく、スクリーンの中に入り込み、その最前線でそのシーンを見ているのである。全ての映画が3Dになるとしたら、それは日常的な視覚感覚がスクリーンでもほぼ同じように体験できるということである。

 が、詳細は不明だが、当然そういった3D映像は、通常版より制作コストも大きくなるだろうし、必ずしも全ての映画が3Dである必要はないと筆者は思う。もちろん、それが映画のスタンダードなスタイルとなってしまえば、まさに今現在テレビが地デジ完全移行…などと進められているかのごとくだろうが。

アバター2

 3Dが特殊な映像表現の手段ということで言うなら、何も無理して全てが3Dでなくちゃ、とは思わない。やはりそこには必然性があってほしいと思う。その意味からすれば、この「アバター」はまさに必然性がある映画ではないだろうか。もちろん、筆者の場合、通常版を観たわけではないから、そのような主張を展開する権利もないかもしれないが、前述の通り、この「アバター」は通常版でも十分に優れた映画である。その前提で、より映像的に効果を高めるのが3Dだと思うのである。ぜひ、3D「アバター」を体験していただきたいと思う。

 それにしても、映画はかつて学生時代には、それこそ年間鑑賞本数を稼ぐかのごとく、やたらと見まくっていたが、その後はほとんどといっていいほど見なくなり、ビデオ、レンタルビデオで見る程度となり、時代は変わり、DVDそしてブルーレイと変わっていった。

 劇場で映画を観る…など、わざわざそこまでして…という気持ちも強かったが、地元にダイヤモンド・シティという大型ショッピングモールができ、映画館もあることが要因ともなり、そこにこのブログでも紹介している通り、マイケル・ジャクソンの「THIS IS IT」封切りをきっかけとして、かつての映画鑑賞の楽しさというか、クセが蘇ってしまった。劇場で、上映予定のPRなどを見ると、おっ、この作品も面白そうだから観よう…などといくつかの作品をピックアップしている始末である。

 確かに映画館も設備も格段にアップし、また各劇場でも、集客のためにいろいろなサービスを展開している。そして今やパソコンでネット経由で座席指定のチケットまで購入できる。会員になれば、ポイントをためたり、何回か観れば、1回無料になったりなどの特典もある。筆者は映画業界も回し者ではないが、かつてのテレビの水曜映画番組の解説者の名せりふではないが、「映画ってほんとにいいものですね~!」である。

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